研削加工は、寸法精度や表面粗さを大きく改善できる加工方法として、多くの精密部品に用いられています。
一方で、万能な加工ではなく、メリットと注意点を理解した上で選択することが重要です。
まず、研削加工によって改善できる点として挙げられるのが寸法精度の向上です。
旋削やフライス加工では出しきれないミクロン単位の調整が可能で、最終仕上げ工程として使用することで、
はめあいや組付け精度が安定します。また、真円度・平行度・直角度といった形状精度も改善できるため、
回転部品や摺動部品では振れや偏摩耗の低減につながります。さらに、表面粗さの向上により摩擦が減り、
摺動性やシール性が向上する点も大きなメリットです。
研削加工の良い点として、熱処理後でも高精度な加工が可能なことが挙げられます。
焼入れによる変形を修正しながら仕上げられるため、硬度が高い材料にも対応できます。
また、条件が安定すれば再現性が高く、品質がばらつきにくいのも特長です。
旋削や溶射、メッキなど他の加工と組み合わせることで、再生加工やコスト削減の選択肢が広がります。
一方で注意点もあります。研削は工程数や測定工数が増えるため、コストが上がりやすい加工です。
必要以上に厳しい公差を指定すると、納期や価格に大きく影響します。
また、条件が合っていない場合には研削焼けやクラックが発生するリスクもあります。
さらに、形状によっては研削に不向きな場合もあり、設計段階での検討が重要です。
城北工範では、「研削すれば解決」と考えるのではなく、本当に研削が必要か、
公差は適正かといった点も含めてご提案しています。図面が未確定な段階でも問題ありません。
「研削が必要かどうか」からでも、お気軽にご相談ください。

